新年明けましておめでとうございます。２０２０年の元旦の朝、目覚めて初めて聴いた曲はスピッツの『楓』です。数曲スピッツを聴いて、その後はミスチル『CROSS ROAD 』。おおよそ新年の朝に聴くに相応しくない、当時の不景気の様相を反映したような喪失感たっぷりの曲を聴いていると、自然と懐かしい大学時代を振り返ってしまいます。
求人もなく、みんなが就職活動に苦労していました。就職しても強気の企業に扱き使われて、今では問題になりそうなハラスメントに気持ちを病んで、多くの知人がせっかく苦労して入った会社を辞めていったのも見ました。
そんな中、僕は、何かがしたいとは思わなくなっていたし、自分が何かになることができるとも思えず、ただ将来に対して漠然と不安を抱いですいました。
『楓』の歌詞に
風が吹いて飛ばされそうな
軽いタマシイで
他人と同じような幸せを
信じていたのに
とありますが、他人と同じような幸せすら手に入る気がしませんでした。それでも何となく就職し、よくここまでやってこれたなと思っています。
その後も留学して大学院も行ったし、結婚もしたし、仕事も趣味もあって、時々辛いことや挫折もありましたが、今は毎日楽しくやれているので、この２０年弱、上出来ではないにしても、まずまずの人生だったのかなと思います。
それは僕が何かしら能力があったり、努力家だったお陰ではありません。人でも、機会にも、ただただ出会いに恵まれたお陰だと思います。
特にチャッピーとの出会いは、僕にとっては大きいものでした。価値観のコペルニクス的転換というか、僕に何が本当に大切にすべきか、日々を充実させるにはどうすべきか、言い換えると幸せとは何かを教わっている気がします。大袈裟ではなく、本当にそう思っています。
２０２０年も初日から甘えん坊のチャッピー。このぬくもりに毎日支えられて過ごしています。今年も新しい出会いを大切にし、チャッピーと共に日々を充実させていきたいです。
誰もが胸の奥に秘めた 迷いの中で
手にしたぬくもりを それぞれに抱きしめて
新たなる道を行く
『CROSS ROAD 』の歌詞ほど深くはないし、そんな大した迷いは今はないですが、こんな気持ちで一年をスタートしたいです。
今年も宜しくお願い致します。
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